でばいすの山小屋

デバイスとかクラウドを実験中。IoTのふもとあたりをうろうろ。

IoTおもちゃを作ってみた

PSoC Advent Calendar 2016の13日目です。

以前、作った「IoTおもちゃ」について書いてみます。

IoTおもちゃ「ハロウィンのお城」

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6cm角のサイコロ型の箱におさまる大きさのペーパークラフトです。 これを、PC やスマホから、照明を操作できるようにしました。

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操作画面です。ブラウザから操作できます。

ペーパークラフト

株式会社さんけい の ペーパークラフトキット「みにちゅあーとmini」を改造して使用しています。 窓ガラス部分を、光りが通るように、プラバンに変え、中に LED を入れ、配線を床下に出しています。
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床下には、PSoC 4 BLE Module (ピンソケットをはずしたもの)と ボタン電池が入っています。

システムの全体構成

通信経路は、下記のようになっています。
f:id:blgkns:20161213031441p:plain PSoC 4 BLE と Android が、BLE 通信。
Android と PC/スマホクラウドを介して、通信できるようになっています。
はじめて見る人は、「なんでー?」って言ってくれる人が少なくないのですが、わかってしまえば簡単です(^^)

Android端末

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BLE通信 と インターネット通信を仲介するために、それぞれに接続できるようになっています。
もちろん、BLE通信だけで、直接、ペーパークラフトを操作できます。

Cloud / Webアプリ

Microsoft Azure 上に、Web Apps をたてています。
WebアプリとAndroid端末は、SignalR を使って通信しています。
Cloud 側は、ほぼ設定だけで、コードといえる物は、ありません。
Webアプリもボタンを押したら、Cloud に、コマンドを投げるだけというレベル。

BLE 通信

BLE の通信もシンプルです。
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Custom Profileにして、Service / Characteristic を1つ作っています。
Characteristic は、uint8 が 1byte です。 Android から、コマンド 1byte 書き込むことで、動作するようにしています。
2つの LED をどのように光らせるかということを設定するだけなので、8bit で十分です。(単純に手抜き)

ひとこと

いろんな技術を使っていますが、どれも入門編レベルです。
IoTブームとか言われますが、まだまだ、インターネットとやりとり出来たらおもしろくなる物は、たくさんあると思います。
なにか作ってみてはいかがでしょうか?

おまけ

今回使用した「みにちゅあーとmini」は、他にもたくさん発売されており、いくつか改造して遊んでみようと思っています。
そこで、勉強がてら、専用基板つくっちゃいました(笑)
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PSoC 4 BLE で基板を作ってしまうと、技適を通す必要が出てくるため、EZ-BLE PSoC を使っています。
しかし、こんな基板を設計して、気軽に発注できるなんていい時代ですよね。